2016年6月28日火曜日

麗しの中央ヨーロッパ

6/9  THU


早朝からバタバタと車を返却し、空港へ

ずっと借りていた車はNISSAN


初めてNISSAN車に乗ったが、思いの外快適だった

マニュアルなのにオートクルーズ機能が付き、安全性能も優れている

収納スペースも多い

そして意外にも北欧はNISSAN車が多かった





フライトはオスロ経由

15時過ぎにドイツ・ミュンヘンに到着した

空路での入国も税関手続きは不要

入国スタンプももらえなかった。。。


初めて到着したドイツ

空港を出るとすぐに行われる欧州サッカートーナメントEURO2016で盛り上がっていた


早速水を買いにスーパーへ入る

水だけを買うつもりだったが、ショーケースに美味しそうな食材が並んでおり、見ているとお腹が空いてきた

食材を買って食べることにした


ソーセージが特に美味しかったが、ここでも何を食べても美味しい

不思議なもので、食事ひとつで国の印象はガラリと変わる



空港のWiFiでメールチェックを済ませ、手配していた車を取りに行く


バンを手配していたのに、ステーションワゴンが出てきて困惑。。。


これでは車中泊が難しい

再交渉にカウンターを尋ねるも、いくら話し合ってもあれしか無いという



僕はステーションワゴンが苦手だ

シートの位置が低く見通しが悪い上、縦長ボディは小回りが利かない

バンやSUVの方がはるかに運転しやすい



しぶしぶ納得し、車に荷物を積み込む

いくつか工夫し、それでも室内空間を確保し、走り出す

中央ヨーロッパの相棒Citroen



ナビがドイツ語で困ったが、なんとか英語に変更できたのでOK

気持ちを切り替えて、アウトバーンへ走り出す



アウトバーンは世界的に有名な高速道路だ

片側2~4車線の完璧に舗装された道

道路網はドイツ全土に行き届き、景色の良い場所を通っている


かの有名なナチス・ドイツが、ヒトラーの命でヨーロッパ中に侵略するための戦車が通る道として作ったとされる

起因は複雑だが、これだけ完成度の高い道路網を敷き、無料で開放するドイツの国力に早速驚かされた



特筆すべきは制限速度

制限区間のみ100km120km

インター前後を過ぎて制限区間を過ぎると、速度は自由となる

そしてドイツには有名な自動車企業がひしめくため、国民は車が大好き

みんな楽しそうにスピードを出してくる

その速度ずばり200km!!


路面が良く、車が整備され、路上にゴミが落ちていない国でしか実現できない環境だ

これもドイツの国力だ


僕も最初はあっけにとられていたが、しかしこちらの車、よく走る

加速も最高速度もかなり速い


だんだん楽しくなってきたが、190kmまで出して怖じ気付いた

やはり慣れが必要だ。。。

190km出している冷や汗の瞬間




そうこうしているうちにミュンヘン市街へ

車を停めて散策する

路上に停まっている車に支払いの形跡は見受けられないが、でも料金徴収のボックスがあるということは、ルール上支払いが必要なのだろう

駐車違反はアメリカにて散々痛い目を見たので、わずかな駐車でも支払っておく




まずはミュンヘンから生まれたスポーツ、リバーサーフィンを見に行く

これは川の激流が落ち込みで逆巻く時にできる波に乗るスポーツ

サーフボードで乗るので一度やってみたかった


向かう途中から、サーフボードを抱えた若者がたくさん歩いている

こんなアルプス山麓の都市にサーフボードとは愉快だ


僕の横をたまたまリバーサーファーが歩いたので話しかけてみた

かなり現地ではポピュラーで、楽しいとのこと




目の前の橋はギャラリーで溢れている

どれどれ。。。

覗いてみると、多くのサーファーが川岸にラインナップしている

サーフィンと動きは似て異なるが、でも確かに波に乗っている

皆器用に乗りこなしている


リバーサーフィン





水はアルプスの雪解け水なので冷たいが、川は浅く、安全に遊べるのかもしれない

中にはガールズの姿もあった


僕もチャレンジしてみたかったが、なんせボードもウェットもない

断念してギャラリーに徹した


夜でも興じている





眺めているうちに日が傾いていることに気づく

当然のことながら北欧よりはるかに日没が早い

焦って街に繰り出した


そして圧倒された


歴史が訴えかけてくる

街全体が遺跡のよう

それが迫ってくるようにひしめきながら建っている


夕暮れと色づき始めたライトアップがさらに街の雰囲気を演出する



ミュンヘンの大聖堂




こんな光景初めて見た

アメリカやカナダにも雰囲気のある街並みはあったし、北欧の都市も美しかった


迫力の街並み




ただ、やはり中央ヨーロッパの都市は別格だった

人類の歴史と文化の起源のひとつは中央ヨーロッパである

それを証明するに充分な街並み


この歴史が支えとなり、現在のドイツの国力があるのだろう



イラストのような風景




そしてドイツ・オーストリアは、クラッシック音楽でも世界の中心地

ストリートミュージシャンも皆本格的

文化の熟成を見た気がした



変わった楽器の3人組



グランドピアノのストリートミュージシャン




本日の走行距離109km
7日間累計走行距離5219km









6/10  FRI


昨晩遅くまで街を眺め過ぎたせいで店が閉まってしまい夕飯を食べ損ねたので、朝食を楽しみにスーパーへ行く

ここはフッセン


ミュンヘンから180km南に走った街

昨晩は早々眠りに就き、朝から一人アウトバーンを飛ばして南下した


俗に言うロマンチック街道のドライブは、山と草原が交互に現れ、青い空が眩しく、とても満足した


そしてロマンチック街道終点の街、ここフッセンにいるのだ

嫁を起こし、スーパーへ

同じドイツでもスーパーの食材は若干違う

加工肉系は品揃え豊富



パンとタルトとシチューを買いすぐに出発

これがまた美味しい


なんでも美味しい




実はこの小さな街の郊外には、かの有名なシンデレラ城のモデルとなった白鳥の城、ノイ・シュバイシュタイン城が建っている

知ってはいたので、せっかくだから寄ってみた

180kmのドライブ

今の僕にはまったく抵抗なし



スープをすすり始めてすぐ、大きなカウベルをぶら下げた牛が草原に現れ、いかにもチロルな雰囲気を醸し出す

すると森の影からお城が見えた


とんでもなく険しい斜面にとんでもなく美しい建物だ


思わず二人で歓声をあげた


山に佇む白鳥の城





ただ、近づけば近づくほど観光客が増え、混雑し、雰囲気が損なわれる

これは景勝地の宿命なのだが、ここも例外なし


加えて入城チケット購入街に約1時間

チケットは時間制になっており、購入後入城開始まで約1時間



入城はあっさり断念し、馬車が糞を撒き散らしている山道を登りつめて城だけ間近で眺めることにした

城のたもとには多くの入城待ち客が

その間をするする抜け、中庭まで無料で入ることができ、なんだかそれで十分満足できた


そしてツアーを尻目に自由に観光を切り上げる

この自由がセルフトリップの醍醐味だ


帰り道で振り返ると、やはりやや遠めの眺めが一番城が輝く

冬の雪化粧も見てみたくなった

城からはスキー場が見えた

ということは、城を眺めながらのスキーもできるということだ

その幻想感たるや、想像を絶する



その後180kmかけてシュトゥットガルトへ向かう

1年だけ在学した明治大学時代の友人が旦那の赴任でドイツにおり、今回招いてくれたからだ


北欧では気が張っていたのだろう

加えて急に体感気温が上がった

運転中に眠くなり、PAに寄って仮眠をとった

そして再出発すると車列が動かなくなる

ダンプ事故の大渋滞だ


これは困った

約束の時刻に間に合わない上、日本の僕の携帯は連絡すら取れない

焦ってくるも、対策の取りようがない


結局約1時間半遅れで到着

お世話になるくせにいきなり待たせた。。。



友人のYUMIちゃんは妊娠中

あまり迷惑はかけられない

ご主人のHIROとは初対面だったが、とてもいい人オーラが出ており、色々安心した



どうやらドイツ郷土料理のレストランを予約してくれていたようで、なのに遅れて行ったものだから、それはそれは気が気でなかっただろう

妊婦に負担をかけるなんて最低だ。。。



YUMIちゃんはとても人あたりが良く、クレバーで素敵な女性だ

昔からそうだったが、でもドイツに来てより磨かれたのではないか?

素敵なご主人のお陰もあるのだろう


ドイツでの生活の話を聞きながら、こちらの旅の話をしながら、郷土料理を楽しむ

ドイツの料理と言われてもあまり連想される料理がなかったが、しかしどれを食べても美味しい


レストランも雰囲気満点で大満足

そして支払いまでもてなしてくれた

本当にありがとう



Mori夫妻とレストランへ




帰って家にお邪魔すると、清潔でハイセンスなインテリア

聞けばHIRODIYしているとのこと

素敵すぎる旦那に驚いた夜だった




本日の走行距離331km
8日間累計走行距離5550km






6/11  SAT


MORI夫妻は朝から素敵なおもてなししてくれた


雰囲気も朝食のクオリティもそこらのHOTELに負けない

2人とも食にこだわっているので、勧めてもらったものどれも美味しい



素敵すぎる朝食 演出も上手



遅めの朝食を済ますとシュトゥットガルト観光へ

オールドタウンでイチゴ祭りをやっていたので行ってみる



いちご祭り



この街も古い石畳と雰囲気のある建物が印象的

小さな街と2人は言うが、立派に存在感を持っている

どうやらこの街の美しさに見慣れすぎているようだ



シュトゥットガルトの美しい街並み



教会内部も綺麗



これぞ教会




街行く人も楽しそうで、愛する地元の愛する催しといった感じが伝わってきて楽しかった



そしてシュトゥットガルト駅へ

実はこの街はベンツ発祥の地

街行く車はベンツ

市バスもベンツ

タクシーも全てベンツ

駅のロゴもベンツ


駅にベンツのロゴが。。。




ベンツが町中を席巻している



整った駅前広場を抜けて夕飯のためにレストランへ入ると、EUROの試合を上映しており盛り上がっている

町中どこの店も上映していて、熱狂ぶりが伝わって来る


僕たちが水を飲んでいると、相席となったおじさんがビールじゃないのか?と真剣に尋ねる

ビールは水代わりは本当のようで、皆ビール片手に日常を過ごしている


何も食べずに空ジョッキだけ並んでいる光景もよく目にする


この日は夜のうちにフランスへ向けて出発するつもりだったが、WiFiを借り、二人の所蔵のヨーロッパガイドブック各書を読み、今後の行き先について調べ物をしているうち夜が更けてしまったので、急遽もう一泊させてもらうことに



本当に世話になりっぱなしだ

それにしてもこの家、素敵すぎて居心地良すぎる

まさに理想的とする部屋

そして理想とする夫婦像だった






本日の走行距離0km
9日間累計走行距離5550km















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2016年6月27日月曜日

北欧スカンジナビア 最後の1日

6/7 TUE

朝から森をドライブし、トナカイを掻き分けながら(ヨックモック)という街に寄る





この街は極北民族の雑貨小物で有名な街だ


雑貨屋でも探そうと思っていたが、昨晩シャワーを浴びられていないので、その前にサウナを探すことにした

インフォメーションセンターに寄り、短い白髪&ブルーアイラインがきらびやかなマダムに尋ねる


するとキャンプサイトのサウナが使えるとのこと

予約までしてくれる面倒見の良さに甘え、早速向かう


サウナ



ここはフィンランドよりはパブリックな感じ

男女別でタイル貼りだ

でも二人で40SKO(約¥460

北欧の旅は不便が少ない


スーパーでも美味しいサラダバーとスウェディッシュチーズを楽しむ

アメリカより安く健康で美味しい食事が気軽に摂れる

本当にいい国だ

スウェディッシュチーズ



だいぶノンビリ、スッキリし、さらに南下

この辺りで北極圏を出る

北極圏はやはりロマンが詰まっており、今回も多くの絶景と経験を目の当たりにした

後ろ髪を引かれる



僕の極北へのこだわりは、10年以上前にカナダ・ユーコン州に住み込んだ時からのものであり、その思いを綴った投稿をWebメディアのTabippoにて紹介させてもらっております

こちらから御覧ください




夜はヨットハーバーにてシングルバーナーで調理


ヨットハーバーで自炊



洒落たヨットハーバーに白夜の夕焼けは映える

洒落たハーバーと洒落たボート





南下したとはいえ、未だ風は冷たく寒い

しかしこの位置では完全な白夜にならず太陽は沈む


23時くらいには星が見えるくらいまで暗くなり、1週間ぶりに夜を迎えた


スウェーデン内陸の道はとにかく森を走り続ける

景色が変わらないので眠くなる


久しぶりに星を眺めて運転していると暗さがその眠気を増大させる


レストエリアになんとか転がり込み、泥のように眠りについた


本日の走行距離1042km
5日間累計走行距離4298km







6/8  WED

ついに北欧スカンジナビアで最後のフリーな1日となった

できればオスロに寄ってからストックホルムに帰りたい

そして明日のフライトは早朝

なるべく早くストックホルム入りしたい


ただ、昨夜思わず寝てしまい、現在地からオスロまではまだまだ300km以上距離がある

オスロとストックホルム間は約450km

ここの所の運転疲れもあり、オスロを断念し、ストックホルムに向けて走り始めた途端、ナビが珍しく提案してきた

Calculating the shortest route to Oslo  (オスロまでの最短距離算出)

そして240kmとの表示

マジか!そんな機能あるのか!

そしてよくやった!

240kmなら向かう!

と意気込んでUターンし走り出した



分岐の道では標識が指すオスロ方面とは逆方向に向かっており、不安に思いつつもナビに従う

ついにハイウェイをも外れ、小さな教会の角を曲がる

森に入ると山道だ

なるほど、山道かと思っていると、なんと未舗装の道に出た


これは困った

いくら最短距離とはいえ、未舗装の山道ではスピードは60kmくらいしか出せない


案の定、だいぶ到着予想時間がずれ込んでくる

ようやくアスファルトの道に戻ると、焦りからかアクセルを踏んでしまい140kmで飛ばす


するとノルウェー国境にたどり着いた

例のごとく入出国に際して手続きは不要

構わず走り抜ける


交差点が近づいてきたのでアクセルを緩めると、後続の車が追い上げてきてサイレンを鳴らされた

!!

しまった!!

スピード違反か。。。


おとなしく停車すると私服のオジさん

だいぶ飛ばしてたね~なんて言われながらパスポートの提示を求められ、荷物をあさり始める


おいおい、何してんだ?警察だとしても荷物を触るのは許可がいる


と詰め寄ると

We are toll customer (我々は税関職員だ)


なるほど、越境査定がない代わりに不審車両は抜き打ちチェックしているということか

そして140kmで国境を向けた僕が審査対象となったわけだ


そのオジさんが荷物をあさりながらトランクを開けると、未舗装の道の揺れでも高速で走り続けた山道の揺れでも起きなかった嫁が出てきた

(寝ていた)



オジさんは驚いていたが、それも納得

よくあの揺れで寝続ける

(そこではない)



というわけで、警察ではないのでスピード違反は取り締まられず、胸をなでおろした

そして1時間ばかり走り、ノルウェーの首都オスロに辿り着いた


歴史的ながらも綺麗で清潔な街並み

路面電車と電気自動車のハイテク感

久しぶりの都市だったこともあり、とても新鮮だった






しばらく街を散策し、オスロを代表する作家、ムンクの絵を見に行った

目当てはもちろん『叫び』





他にもルノアールやピカソの絵が貯蔵してあり、野営の我々に文化的刺激をくれた


ルノワール





ピカソ



透明感



そしてバタバタとストックホルムへ折り返す

オスロを出るハイウェイで、久しぶりの渋滞を味わいながら出発


ノルウェーで調達したノルウェーサーモンを楽しみながら走り、ストックホルムに着く頃には月が輝いていた

月を見るのも久しぶり

それだけ特別な経験をしていたのだ

神秘の白夜

またいつか味わいたい


空港に着くと、長距離運転を無事乗り切ったことに安心し、すぐに思わず爆睡

『叫び』にも似た表情で




本日の走行距離812km
6日間累計走行距離5110km









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