2016年7月7日木曜日

ピレネーからバルセロナ 地中海へ

6/14   TUE

ピレネー山脈の北端にて車中泊をした我々

起きて走り出すと、素晴らしい景色が広がっていた

ピレネー山脈


赤い岩が多く、一見アメリカのユタのようだが、しかしそれより急峻な峰が多く、奥には雪を被った高い山もある

そして時折現れる集落には、土色のブロックを積み上げたような構造が見え、カタルーニャ地方特有の雰囲気を味わうことができた



カタルーニャ地方のお城



街並み



3時間ほど走り、清潔なガソリンスタンドを見つけて寄る

フランス、スペイン、イタリアのガソリンスタンドには多くの場合シャワーが付いているからだ

案の定シャワーを見つけ、嫁を起こし、昼食を調達し、気分サッパリ走り出す

そして再び2時間ほど

ようやくピレネー山脈の山あい、そしてフランスースペイン国境にポツリと存在する小国アンドラに着いた

アンゴラと言うとアフリカのルアンダの首都なので要注意。。。

ちなみにルアンダとルワンダも別の地名です

ややこしい。。。



さてこのアンドラ、小国とはいえ国は国

国境はあるし税関もある

EU加盟国なのでパスポートの提示は不要だが、国境をまたぐこととなった



アンドラの主な産業は観光業

小さな国ながら大きなスキーリゾートを抱え、夏は自転車と避暑地をうまく絡め、1年中観光客を惹きつける

フランス人とスペイン人が多く別荘を持つと言われている


この国が豊かな一番の理由は非課税

少し前に話題となったパナマと同じで、所得税、消費税など、あらゆる税が非課税という、いわゆるタックスヘイブン

観光客にとっては割安で滞在しやすく、さらにブランド品や金、宝石を大量に購入して帰るのだという

だから小国なのに潤っているのだ


そのためガソリン代が隣国よりも安く、スペインナンバーやフランスナンバーの車がひっきりなしに給油のために越境してくる

そういう収入もあるのだろう


日本も課税を増やして福祉国家の道を歩むのか、もしくは課税を思いきって無くすか

どちらかを選ぶ時が来ているのではないだろうか



アンドラの渓谷は世界遺産にも登録されており、綺麗な森とセレブ感漂う建物の街並みを歩いた

その後アンドラを離れ、南下すること約4時間

世界に名だたる観光都市、バルセロナへ到着した



さすがにバルセロナは渋滞の規模も街の規模も違う

ゆっくりゆっくりと入り組んだ道を進み、到着した先はサグラダファミリア


アントニオ・ガウディの世紀の傑作建造物である


建造物とならんで有名なスリに警戒しつつ、あたりを一周する

歴史といえば正面の塔の風格は素晴らしい

積み上げられた石が朽ち、歳月を体現している




サグラダファミリア



ところが、この建造物、実は完成していないのは有名な話だが、現在も続く工事の部分は、どうも趣向が変わったかのように違和感がある

ただ新しいというのならともかく、安いテーマパークの装飾かのような塔が増設されているのだ

どうも僕たちには、これがガウディへの冒涜としか思えなかったが、それでもこの歴史的建造物を目の当たりにし、スペインに来たと実感させてもらった

ありがとう、ガウディ







その後、地中海を眺めにビーチへ

驚くべきことに、やや強めに吹き込む風によって波が立ち、サーフィンをしてるサーファーがいた

しかも結構な人数だ

バルセロナでサーフィンが出来るなんて誰が知っていた???

準備をしてくるべきだった



残念な思いをしつつ、でも地中海の夕焼けを眺めながら海風を浴びて、少し洗練された気になる

おそらく地中海沿岸で、今一番顔のホリが浅く平たく、そして一番胸毛が薄いはずなのに。。。



勝手に地中海ガイを気取ったのち、バルセロナのダウンタウンへ

ダウンタウンはさすがに賑やかだ

皆とにかく笑っている



東京ではこうはいかない

観光客とローカルの温度差が激しい


サラリーマンは皆一様に下を向き黙々と早歩き

こんなに楽しそうに過ごしていない


昔聞いたフレーズを思い出した



東京の自殺理由NO.1はダントツで仕事

でもバルセロナの自殺理由NO.1はダントツで恋愛

仕事を理由に命を絶つなんて、後世まで笑い者になるらしい


聞いた当時は、へぇ~なんて思っていたが、今ならわかる気がする

この旅を通じて、人生の豊かさの定義と仕事との向き合い方が大きく変わっているのを感じている



バルセロナの美しい街を歩く


ここにもガウディ設計の建築が



1本曲がったところにある小さな路地のレストランに入る






こちらでは、レストランで食事中の人が、外で入店を悩む人に向かってサインで評価を教えてくれることがある


僕はバルセロナでは絶対おいしいものが食べたかったので、この小さなレストランを直感的に美味しそうと感じつつも、踏み込めずにメニューを睨んでいた

その時中のマダムと目が合い、マダムはお皿を指差してグーサインを出した


その親指は僕の背中を大きく後押しした


マダムは嘘をついていなかった


決して星がつくようなレストランではない

高級でもない

しかし、恰幅のいい汗臭いウェイターが無愛想に運んでくる料理は、どれもスペインにいることを実感させる


ガウディの建造の歴史よりも長い歴史がこの料理にはあるはずで、それも必然といえば必然だが、でも価格に対して効率よく歴史を表現している


特に気に入ったのはかの有名なイベリコ豚の生ハムと、ドイツでクセになった白アスパラの和え物

そして鉄鍋で焼くのに味は鉄板の料理、パエリアだ(ややこしくて失礼)





犯罪都市とのレッテルも思ったほどではなく、月が青々と街並みと僕らを照らし、バルセロナは旅人にとても優しい街だった






本日の走行距離665km
12日間の累計走行距離7873km





6/15  WED


朝のうちに国境を渡りフランスへ

相変わらず高速道路は課金が続く


昨夕のバルセロナのサーフィンが残像のように脳裏に焼け付き、僕はどうしても地中海でサーフィンがしたくなった

そこで、マルセイユ近郊のコートダジュールへ向かう

あたりを見回しても波は立っていないが、きっとどこかで出来るはず



コートダジュール




地中海では数少ないサーフショップにたどり着き、情報を求めた

たどたどしい英語で帰ってきた答えは、ここ数日は厳しいという

ホセゴーにいたなら、そのままステイしてこんなとこ来なきゃよかったのに!なんてことも言っている


まぁ旅だから

お互い笑いながらなんとなく理解し合い、帰ろうとすると、彼はサッとネットで情報収集

イタリアの地中海沿岸で明後日、少し波が立つポイントがあると教えてくれた

そして自らのお気に入りの宿まで教えてくれた


特にショップで何か買ったわけではないが、とても優しくしてくれた

イイやつだ





その後、その小さな町にあるパティシエでケーキ、スーパーで食材を調達し、出発



この日はこのマルセイユでEUROフランス戦が行われる予定

僕は現地のパブリックビューイングで観戦したかったが、でも数日前の警官殺害テロで犯人がサッカーをターゲットにする旨の発言をしながら自害したとの情報があり、昨今の状況を加味してパスした


高速道路から大変な混雑があり、避けてよかったと思いながらパーキングで先ほどの食材を調理

料理はいつもどうりだったが、パティシエのケーキの美味と言ったら半端じゃなかった

さすがフランス

さすがマルセイユ・コートダジュール

安いケーキなのにおしゃれな口どけ

お見それした






その後僕たちはフランスの試合に間に合うようにカンヌ入り

かの有名な映画祭の開かれる、地中海きってのリゾート地だ


高速から坂を下って街に降りると、カラフルにライトアップされた港が憎い

どこもオシャレすぎてウンザリだ


カンヌの夜景








車を停め、街に繰り出す

どこも大画面で試合を中継し、盛り上がっている

ある程度歩いて街並みを楽しんだ後で、イチバン盛り上がっている一角に目をつけ入店




試合はアルバニア相手に予想外に苦戦し、一進一退の攻防

このまま終わるかに見えた終了間際、通行人まで巻き込んで大勢が画面に食い入るようにゲームを見守るなか、ついにフランスがゴールに成功した

すると街中から歓声が響きわたる


目の前にいたフレンチ・ジェンヌは、先ほどまでおしとやかにワイングラスを傾けていたが、ゴールが決まった途端、拳を突き上げ、空に向かって驚くほどの口を開け、大きな唸り声を上げた







そして見ず知らずの観客同士のはずが、一糸乱れぬ合唱と掛け合い


さすがのサッカー愛に楽しませてもらった

結局試合はフランスがその後駄目押し、劇的な形で勝利することとなり、街中が湧いていた


結局テロは起きず、僕たちは安心しながら、非常におもしろい夜を過ごさせてもらった




本日の走行距離681km
13日間の累計走行距離8554km









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2016年7月5日火曜日

フランス横断 サーフィンのために大西洋へ

6/12  SUN


出張でスェーデンに行くというHiroを、滞在のお礼とばかりに空港まで送る

Mori夫妻にはあらゆるご馳走を振舞ってもらい、居心地のいいクリーンな部屋を提供してもらい、さらに手土産まで持たせてもらい、散々お世話になった


北欧では駆け足で旅してきたので、いい休息と息抜きになったし、情報収集もさせてもらった

今後の旅に弾みがつくステイとなった


何より、僕が明治大学に通った期間はたった1年だけだったのに、それでもこうしてコネクトし続けられていることに感謝だ

当時はまさかドイツで配偶者を連れて再会するなんて思いもしなかったが。。。

この素敵な再会に感謝する



さてドイツのアウトバーンを快調に飛ばしフランスに入国

やはり国境には国旗が立つのみで、特に税関はなし


そのまま走っていると料金所が現れた

!!

欧米では全てハイウェイは無料だと思っていた

ところがフランスでは課金するようだ



オートゲートになっているが、払い方がわからない

しかも表記がフランス語


ゲートを通る度に要領はつかんだが、なかにはAMEXVISAMASTERどのカード支払いも受け付けず、フランス国内で流通しているカードのみ対象という変なゲートもあった

そんな時はスタッフを呼ぶ


しかしスタッフはいつもノンビリ

手間をかけたこちらに苛立つ様子もなく、またユックリ登場して悪びれる様子もなく、至って平和だ

決まって最後は笑顔で

Mercy , chao !

となる


南フランスだからということもあるだろうが、穏やかな雰囲気なのだろう

仕事を人生のプライオリティとしない、いかにもな感じに好感を持つ



加えて、良い過ごし方だと思ったエピソードを紹介

日本では週末がサービス業にとっての稼ぎどき

土日が勝負とばかりに各社意気込む


ところがヨーロッパは日曜日はスーパーなどのサービス業も営業しない

おそらくガソリンスタンドとレストラン以外、全てのサービスが停止する



それがどんな大手スーパーだろうと仕事をせず、日曜日は家族の時間に徹する


最初は驚いたが、ところがそれがいかにも人間らしく見える

そして消費者側も慣れてみるとそれに沿って行動するようになる



仕事のための人生ではない

働く人の厚生権利が担保されていて、皆自分らしく暮らしているのだと察する





そんな日曜日にフランスを駆け抜けている

当然スーパーは営業しておらず、食事に困っていた

田舎町に入り込むと、小さいパン屋さんが営業しており、辛くも食事にありついたのだが、そこの雰囲気がまた穏やか

とても良い雰囲気で買い物ができた


そしてパンがとても美味しい


南フランスののどかな田園風景を眺めながらドライブし、暗くなったところでワインの名産地ボルドーのパーキングにて就寝


風が吹き出し、雨がポツポツとアタリ始めていた



本日の走行距離1218km
10日間の累計走行距離6768km






6/13  MON


大西洋に近づくとどの街も雨が増える

天気予報も当分の間雨予報だ

諦めて雨のなか大西洋の街に出る


まず到着したのは、フランスを代表するサーフタウン、ホセゴー

ここはサーフィンのワールドリーグも開催されるほど有名な街


フランスを代表するサーフポイント、ホセゴー




雨のなかポイントチェックするが、とにかく風が強い

嫁を起こし、タウンのショップ街を散策する


再びビーチへ向かうが、それでもコンディションの改善は見られず、ここでの入水は断念し移動

途中、昨日買出しできなかった食材を求めスーパーへ行く

すると海の街らしく、海鮮が店のスペースを占め、威勢の良いオヤジが自慢げに魚を売る

海の街の雰囲気は世界共通だ


ダイナミックなパフォーマンスの魚屋の主人





ホセゴーと国境を挟んでスペイン側にあるサンセバスチャンまでは約40

あっという間に国境を渡り、あっという間に高速料金を徴収され、あっという間に到着した


スペインでも高速道路は有料

ただ、気になったのは料金所の列ではなく、フランス入国側の車列だ

出国はスルーなのに、入国はかなりの列ができている


EURO開催に伴う警戒態勢と、パリで起きた警察上官のテロ殺害事件が原因と察するが、目の当たりにするとなんとも物々しい


このサンセバスチャンという街、実はアメリカ・サンフランシスコで再会した地元の友人ハッシーのオススメで気になっていた

聞けば格安で美食が食べられるとのことだ

加えてサーフィンのスポットとなっている


それが今回、アルプス滞在を取りやめて大西洋まで走り抜けた理由だ


街に入るとフランスとは違った街並みが僕らを出迎えてくれる

意外にも規則正しい、整った建物が多い

サンセバスチャンの街並み




装飾が美しい教会




車を停めて、街を歩きながら海に出た

やはり風が強い

ただ、ここでサーフィンをしたい




その前に、当地スペインが、EUROで試合を迎える時間が迫っていた

僕はスペインでスペインの試合を見たかった

どれほど盛り上がるのかとても楽しみだった



バルやレストランが集まる一角にはそこそこの人だかりがある

ただ、意外にも想像したほどではない


それどころか、サッカー大国にとってこんな大切な時間にシャッターを閉めている店も散見される


???

シエスタ


世に名高い昼寝文化だ


なんとこんなタイミングでも寝るのか

それとも格下相手の初戦だから、結果は歴然と見ずにいるのか


答えは闇とパエリアのなか


結局、試合内容も街の盛り上がりもパッとしないままスペインが順当に勝った

パエリアの出汁の旨みだけは舌に残った



気持ちを切り替えて海へ向かう

相変わらず風が強い

それでもパドルアウト



丘の上から大きなマリア像が見下ろしている

面白いロケーションだ



美しい街でサーフィン 丘の上にはマリア像





かつてスリランカのサーフトリップで丘からカラフルな仏像が見下ろしていたロケーションがあった

宗教施設はその土地の異国情緒を増大させる


気分はいいものの、しかし風が強くどうにもサーフィンにならない

結局1時間半ほど粘ったが、満足のいくライディングはできなかった


しかしヨーロッパでサーフィンってなんだかオシャレで、それだけで満足だ



悪天候の中、それなりに楽しんだ




その後嫁と合流し、街をしばらく歩いて食事を堪能

本当に食事には満足だ


美味





サラダは絶品




夜の闇は街をさらに美しく演出する

この街に見とれながら、ピレネー山脈へと向かい、山中で車中泊することにした



夜景は最高




本日の走行距離440km

11日間の累計走行距離7208km




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