【10/26 THE】
ポルトガルのキャンプサイトはとても快適
トイレやシャワーが付き
広々スペース
Free WiFi
以上でひとり€6程度(約¥800換算)
日の出と同時に気持ちよく目覚めて自炊
水場で手洗い洗濯まで済ます
太陽が出ていない時間帯は肌寒く、ダウンが必要だが、太陽が出ればTシャツでも暑い
この温度差が良い
(そのせいでテントやシュラフは夜間結露してビショビショだけど…)
ここは昨日のビーチよりも大きくパワフルな波が割れているのでガールズチームは撮影
僕たちはローカルにポイントの状況を確認し
言われた通り岩の間をすり抜けるラインで沖に向かう
シゲは海外サーフィンもリーフ(海底が岩のポイント ≠ 安全)の経験も浅く、少し緊張気味
リーフの交わし方をアドバイスし、なだめながら強制的にパドルアウト
沖へ向かう途中ドルフィンスルーという潜水技術で波をくぐり、波をやりすごす
サイズの割に水面下では強烈な波のインパクトが伝わる
おーさすが大西洋!
と、ドキドキ感を味わっていると、板の手元がササクレている
ん?
海底の岩にひっかけたっけ??
と思い、一度降りて板を見ると
板がガッチリ割れてる
被ってきた波に破壊されたのだ
交わしているにも関わらず、すごい破壊力
真ん中でピッシリ
しかも2箇所も
それでも割れた板で4本ライド
パワフルで広いフェイスが最高に気持ちいい!
僕は何年やっても板サバきが下手で、小さい波に器用に乗れないので
『ある程度』大きな波の方が好き
アドレナリン出るし
しかも今年の日本は、秋以降波に恵まれず、こういう波は久しぶり
ご馳走さまでした!
実は不思議なことに、波には水面の硬さの違いがあって
日本は波のサイズが上がってもボヨボヨと柔らかめだが、
こういうパワフルなポイントは、総じて硬い
硬いと格段にスピードが出るが、板が弾かれやすく難しい
緊張感が、たまらない
板がバラバラになって岸に帰れなくなる前にそそくさと上がる
ガールズ含めてのんびりサーフィン
白い家が建ち並ぶヨーロッパな街を眺めながらサーフィンするというのは
トリップ感が溢れて良い
ウッカリ長居してしまったが、街のスーパーでツマミとビールを調達し南下
みんな サーフィン と ビール と 陽気な国民と
何より季節外れに輝く太陽のおかげで、終始ご機嫌だ
ここはヨーロッパだけあって
ビールもワインもジュースより安い
みんな目が輝いている
それでも僕が酒を飲めば、その代償は高くつく
サーファーのくせに酒が飲めない僕は、ドライバーが御誂え向きなのだ
かくしてサーフボードと酔っ払いを満載したバンは、時にから騒ぎ、時に寝静まりながら、
シントラは、昔の王族のお城や教会が山並みに乱立している街
日本でいう京都や鎌倉と表せば伝わりがいいか
これぞヨーロッパ
僕たち日本人には、こういう絵本のような世界は不慣れで自然とときめく
そして白レンガの城壁をすり抜け、馬車を追い抜き、ユーラシア大陸最西端にあたるロタ岬へ
海以外何も存在しないユーラシアの最果てから、夕陽を眺めよう!
ポルトガル詩人は、この場所を
♫ここに地果て 海始まる
と謳ったらしい
なるほど
思えば遠くへ来たもんだ
感慨深い
野生に憧れる僕らをギリギリ人類たらしめている得意の火を使い、
こんな地の果てでナンカレーを調理して夕焼けを眺める
赤い夕陽に赤いカレー
(特に意味はもたない)
旅には色々なスパイスが必要ということ
繰り返すが、食事はメンバーとロケーションも大切な要素ですよね
贅沢な夕飯となったのは間違ない
もはや恒例となった(贅沢!)素晴らしい日没を堪能した我々は、
用意してあったドレスアップを施し、満を持してポルトガルの首都リスボンへ
(海外トリップではアウトドア旅だとしても、ドレスコードに属する服装を
1セット持参することを強くオススメする)
王族の派手な宮殿が建ち並ぶシントラに対して、リスボン周辺にはこの国の威信を物語る史跡が多い
ヴァスコ・ダ・ガマ
マゼラン
フランシスコ・ザビエル
など誰もが知るような、世界に名だたる航海士や宣教師を擁し
中世において大航海時代のパイオニアであったかつての最先進国の史跡は、
その当時の繁栄を今に伝えるには充分すぎるほどに絢爛であった
自然の美しさもさる事ながら、歴史に思いを馳せるロマンこそが、
ヨーロッパを旅する最大の魅力かもしれない
そこにサーフィンやスキーというエッセンスが加われば、その旅は間違いなく一生忘れらないものとなる
史跡のほかに歴史を反映するものとして、食文化がある
歴史のある土地には、必ず豊かな食文化がある
また、ポルトガルは米と魚を主食とする食文化のようで、日本人と味覚が近いと察する
(世界では珍しくタコも食べる)
結果としてこの国では何を食べても大変美味しく感じるのである
値段ばかり高いくせに美味くもないモノを食べさせられる北米の旅よりも、充実度は高い
(それでも足繁く通わせる魅力が、北米にはアルのだけど・・・)
ちなみにここリスボンは大西洋と湾と川が入り組むことで食資源は新鮮かつ豊富
石畳の街には、洒落たレストランやバーも多い
食文化が成熟する
エッグタルトは天下一品
エッグタルトは天下一品
リスボンの夜は極上だ
【10/27 FRI】
就寝が遅かっただけに、今朝は朝焼けを眺めたあとさすがに2度寝してしまった
相変わらずポルトガルの波は無人、もしくは2-3人の波待ちがせいぜい
しかもサーファーの入水は9:00過ぎが最速
サーファーのくせに朝が弱い僕には、このノンビリ感がたまらない
相変わらずクレジットカードは使えず、市場の人たちは英語のコミュニケーションも心許ない
現金を持たない僕らには朝食の調達は容易くないが、それでもみんな優しく、
あちらから手助けを確認する声を掛けてくれる
あちらから手助けを確認する声を掛けてくれる
旅人がその国に持つ印象など他愛ない
人が優しくて食が良い
それだけでも、我々がポルトガルに惚れ込むには充分な理由だ
市場の端のカフェでクレジットカードが切れることを確認し、ようやくパンにありつく
そしてありったけの小銭をかき集め、マンゴーとアノナスという未確認味覚(言いづらい)をゲット
果物の一種らしく、ドリアンからクセを差し引いたまろやかな味だった
相変わらず調理用のガス缶を探す
ついでにサーフポイントも探す
(本来の優先順位は反対)
シゲの持ち込んだ情報とローカルの話と目視と直感を頼りに辿り着いたのは、
崖の上からの眺めが良いシークレットビーチ
しかも頭前後のクリーンな波がここだけひっそりと割れている
ポルトガル最後のサーフ・タイムとしては上等
その波をたった数人のローカルとシェア
波のリサーチ、ポイント探し、ポイント発見に至るプロセス
そしてローカルとの出会いこそがサーフトリップだ
トリップにおいては、もはや技術云々はどうでもいい
巡り会いこそが全て
ローカルのオジサンによると、ここは本当に知る人ぞ知るポイントらしく、
昨日のエリセイラと違ってサイズは落ちるものの、常に混雑とは無縁らしかった
※ただしこのオジサンは10人ですでに混雑と認識する模様
いかにここにサーファーが来ないかがわかる発言だった
そしてこのオジサンの知る限り、どうやら我々がこのポイントに来た初めての日本人らしい
インドネシアのウエストスンバワもそうだった
未踏の地や新発見というのは気分が良い
私見ではあるが、大陸の人はそもそも波のシェアに抵抗がなく、ローカルの縄張り意識がない
ところが
島国は、特に波に乏しい日本のような国は、自らを囲い込み、波を奪い合う嫌いがある
資源が有限だからだろうか
国民性が不思議と反映されるのだ
ここポルトガルは大陸で、しかも波も豊富
こんなシークレットポイントでさえ、ローカルは笑顔で我々を迎え入れてくれる
(もちろんこちらからの挨拶は不可欠)
それもまた、ポルトガルのサーフトリップを格別にさせる重要なエッセンス
今日は目まぐるしい移動をやめ、この極上ポイントで残された時を仲間と分かち合うことにした
気の済むまでのんびりサーフィンし、そこでゴハンをのんびり自炊し、またのんびりサーフィン
早くも仲間の帰国が迫る
これまでの旅が最高だっただけに、この一瞬一瞬が愛おしい
最後の晩餐は、携行のガスも切れたことだし、ポイント近くのローカルレストランへ
レストランでは海鮮リゾットとタチウオの塩焼きが絶品
食事のあとみんなはスーパーでお土産調達を済ませ、いよいよフライトの地マドリードへ向け出発
道中思いつきで世界遺産の街にエルバスに寄ることにする
城壁に囲まれた教会と7kmに及ぶ水道橋が見所のこの街
夜中でもライトアップされていたため、他に観光客もおらずちょうどいい
800年近くも街が変わらず残されている街に、
眺めただけでは飽き足らず、この水道橋を一望する広場でキャンプし、夜を明かすことに
ひっそりテントを張り、シャンパンで最後の夜を暮らす
【 10/28 SAT 】
ここエルバスは、かつてポルトガルがスペイン軍の進行から国土を守るために気づいた要塞の街
よって国境に位置する
走り出してすぐに国境を跨ぎ、スペインへと入国した。
EUの越境なんて、あっさりとしたものだ
スペインは広大な農地が多く、豊かな農地と土壌を持つ
キリキリと切り立ったシエラネバダ山脈を眺めつつ先を急ぐ
途中レストハウスにて交渉し、シャワーを借りる
エルバスから4時間ほど走っただろうか
マドリードへ到着
マドリードは大きな都市で、ポルトガル同様、歴史を感じさせる街並みが残る
フライト前に空腹を満たし、少しでもスペインを堪能したい我々は、真っ先にバルへ駆け込む
英語の話せないウェイターとスペイン語を話せない我々は、とりあえず万国共通の言語
『笑顔』を交えてコミュニケーション
そうこうしているうちに時間が迫るのでバルを発ち、一路レンタカー会社へ
無事に返却を終える
フライト時間に余裕もなく、ノンビリしていられないものの、二人との別れが寂しく、なんだか空港へ向かう足が重たい
空港では僕の搭乗便であるロイアルモロッコのカウンターは、出発が迫っているのにダラダラ
(こちらが焦り始める)
かたや、二人が乗る帰国便のエミレーツは、まだまだ時間があるのにテキパキとチェックインを開始
フライトに2時間も差があるはずなのに、僕たちは同時にイミグレーションを済ませることに
さよなら
同じものを食べて
同じ波に乗り
同じ場所に寝て
同じ夕陽に感動し
一緒に過ごした1週間はかけがえのない宝物です。
最高の思い出をありがとう!
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