白夜のフィヨルドを眺めながら想いを馳せる

2016年6月24日金曜日

白夜のフィヨルドを眺めながら想いを馳せる


6/5 SUN


ヨーロッパ大陸最北端にて目を覚ます

他にも多くのキャンピングカーがおり、みな思い思いに最果ての地での野営を楽しんでいる

北極海に臨む場所にいるので冒険かと思いきや、アメリカ大陸での北極圏に比べると未開の地という感じが薄い

遥かに文明や生活感があり、安心できる

なのに、この海を隔てて北極点がすぐそこにある



ひとまずノールカップまでをひたすらに目指していたので、その後の目的地は決めてなかった

そこでリサーチしていたなかで気になっていた場所
世界で最も美しい場所のひとつと言われるロフォーテン諸島を目指すことにする

フィヨルドの海岸線のなかでも、急峻な山を抱えた島が多数散りばめられているという


ロフォーテン諸島に向かう間のドライブもまたフィヨルドに酔いしれ、最高だった

時に虹がかかり、時に雪が降り、まざまな姿を見せてくれる

フィヨルドに日が差す



フィヨルドに虹がかかる



雪が多く残る峠では降雪にも恵まれ、急遽ハイクしてスキーも楽しんだ


6月の降雪 目の前は海



スキーの事情だけを考えるなら、もう1ヶ月早い方がフィヨルドをしっかり滑れるだろう

ただ、旅の事情でいうと、完全に真夜中の太陽が見られ、かつ北欧の人々が心から夏を楽しんでいる夏至のこのタイミングがひとつの選択肢なのは間違いない




気分の良いドライブは快調かと思いきや、ところがフィヨルドの海岸線は入り組んでおり、走れど走れど地図上をぜんぜん進まない

挙句の果てには、北極圏最大の都市トロムソまでもう少しというところでハイウェイが途切れた

車が海に向かって並んでいる

フェリーだ

フェリーがハイウェイを担っている


ユーコン&アラスカを結ぶトップ・オブ・ザ・ハイウェイもフェリーが道を担うポイントがあった

他に選択肢もないのでアラスカと同じ気分で車列に並ぶ


しばらく待つと僕の車の搭乗の番になった

案内係が近寄ってくる


200NOK(¥2600)だよ

!?

他に選択肢もないのにお金がかかるのか

アラスカは無料だったので、想定外の出費となった


フェリーに車ごと乗り指定の場所へ停めると、次の瞬間には足元が揺れ、遠くの雪を被ったフィヨルドの山々の景色がゆっくりと動き出す

さして安全確認もしないまま、日本ではあり得ないほど早いタイミングで出航してしまった



余計な出費となったものの、乗ってみるとフェリーは静かにフィヨルドを抜け、両側に広大な景色が広がる優雅な船旅となった


しかもアラスカのフェリーと違って売店や客室もあり、はるかに大きい

これはこれで楽しませてもらった




フィヨルドのフェリー



フェリーからの景色



遠回りが多いフィヨルドなので、納得しながら上陸し、再び走り出す



10分ほど走っただろうか

なんと、また道が途切れている

そして先程と同じ車が同じように連なってる

そしてまた案内係が請求に来る

再び想定外のフェリーだ


待て待て、これではお金と時間ばかりがかかって仕方ない

地図をよく見ると、この先何箇所もフェリーポイントが表示されていた

フィヨルドの移動は本当に大変だ


漁村にはサーモンとタラが干してある



完備されたブランド街まで備わっているトロムソは、とても北緯70°前後にいるとは思えないほど栄えた街だった

にもかかわらず街の周りには美しい山を湛え、白夜の明かりが優しく夜の街を照らす魅力的な場所だ

美しいトロムソの景色



トロムソで食事を済ませ、しばらく走り、12時を過ぎて太陽の軌道がまた登りに転じ始めた頃

ロフォーテン諸島に着いた

ちょうど雲が切れ、太陽の輝きとフィヨルドが重なる


神秘的に赤く染まる北の空を眺めながら眠りにつくことにした

ロフォーテンのフィヨルドに輝く白夜の太陽






同じポイントにて深夜2時34分







本日の走行距離862km
4日間累計走行距離2864km







6/6 MON

眠る前に深夜まで白夜の太陽を見続けたせいで、のんびりの目覚めとなった

ブランチの食材確保のためスーパーに行く

ノルウェーのスーパーは魚介がたくさん

さすがに豊富な海岸線を持っているだけある

魚がたくさん仕入れてある





そんななか、サーモンのスモークを見つけた

しかもお手頃な価格だ

見知らぬ白髪白ヒゲのオヤジも、これで寿司でも作れよ、なんてからかってくる


サーモンはたくさんのバリエーションが揃っている



ヘルシー志向な北欧にはどこにでもあるサラダバーと合わせて調達し、フィヨルドを臨む海岸線で食べる

陽射しはポカポカしているが、風がメチャクチャ冷たい


寒さにビックリしながらサーモンを口に入れると、ビックリするくらい味わい深く美味しい

海外で新鮮な生魚を食べられるなんてさすがに本場


キレイな景色に美味しいゴハンは旅の醍醐味だ

フィヨルドを眺めながら食事






食事をしながら遠くの雪山を眺めていたら滑りたくなったので、雪までアクセスできる道を探しながら移動

少し南にある都市、ナルヴィクを目指す

しかし、山は想像以上に険しく、かたや道路は海岸線際に限られており、どこからも雪に近づけない

雪にアクセスするために登るには、ある程度の時間が必要だ


なかなかポイントを決められないままナルヴィクに到着

ここもトロムソと並び、北極圏とは思えない規模の都市であった

そしてナルヴィクは、第二次世界大戦時に激しい戦場となり、ナチスに教会以外を全て壊されたという凄惨な歴史を持つ

第二次世界大戦というと、我々はつい太平洋周辺諸国のことと思いがちだが、しかし世界規模の戦争であったようだ

ヨーロッパのこんな最果ての地でも甚大な被害が出たのだ

街の周辺にはその跡地が多数点在し、街の中心には大きな戦争博物館が建っていて、その被害の大きさと、人の心に残った爪痕の深さを痛感させる


ノルウェーの人達は、そのナチスの影響でいまだにドイツが嫌いだと聞く

東欧の友人も同様で、街の話となると決まって第二次世界大戦のことに触れる


先の大戦は、世界中を巻き込んだ本当に大きな出来事だったと、ヨーロッパに来て身をもって知らされることになった


ふと振り返ると、日本人は自国の歴史や現実に無頓着すぎるのかもしれない

これでは日本を思って散っていった祖先に対し、薄情なのではないか

戦争のこと、母国のこと、街のこと、その歴史について、より深く知る必要がある



ナルヴィクには大きなスキー場がふたつあった

ただ、スキー場は営業を終了している

そのまま約1500km南下し続ければ、スカンジナビアで一番標高の高いエリアがあり、サマースキー場もある

ところが入り組んだ海岸線の道とフェリーを乗り継ぐドライブはかなりの時間が必要だ

僕たちには残り2日しかない


今回痛く気に入ったフィヨルドを眺めながらのドライブとスキーは、ここで泣く泣く諦め、ノルウェーからスウェーデンに入った国境付近

スウェーデン最北のスキー場に向かうことにした

その名をリクスグランセン



リクスグランセンスキー場




つい先日まで営業していたエリアであり、スカンジナビアでも有名なスキー場のひとつだという

スウェーデンを代表するビッグマウンテンスキーヤー、ヘンリックウィンステッドを輩出したリゾートでもある


フィヨルドの海岸線を離れて30分ほどすると、あっという間に濃い森が消え、一気に岩と高山植物と池だけの荒涼とした景色に変わる

そして森林限界の上に雪原が見えてきた


ただ、近づくと雪原は意外に道からは遠く、アクセスには時間を要する


日照時間に限っては問題ないが、今後の予定と体力を考えてスキーは諦めた

このスキー場、オープンで入り組んだ地形が長く続く魅力的な斜面である

フィヨルドの極寒に降り注ぐドライパウダーと併せて冬の再訪を心に誓い、峠を越えてスカンジナビア半島内陸の森へと向かった



極北の森に住んでいた先住民、サーミ人の遺跡




すぐに豊かな森が現れる

ここはラポニア国立公園

世界遺産にも登録されている、豊かな森林地帯だ

景色の良い湖のほとりのキャンプサイトをみつけ、シングルバーナーに火を入れて夕飯にする


白夜の環境はキャンプには最適だ

時間に追われない生活ができる

その夜は景色と時間のゆとりにうっとりしながら、野営を楽しんだ


ラポニア国立公園に輝く白夜




夜でも明るく、キャンプしやすい



本日の走行距離392km

5日間累計走行距離3256km




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