2016年5月7日土曜日

【スキー情報まとめ】バックカントリーで遊ぶチョイスの提案

ここで度々登場するスキーについてコメントさせていただきます




まず最初に恐れ多くも強調させていただきますが・・・


僕は現役のプレイヤーであると同時に、スポーツ用品最大手企業にて、スキーエキスパートアドバイザーなどという仰々しい(!)肩書きのもとで7年間スキーに特化した仕事をさせていただいた経緯があります

こと専門のフリースキー用品に関しては、誰よりも勉強と試乗、さらには多くの失敗と反省までもを繰り返してきた自負もあります



その結果、ブルーガイド誌発行のスキーカタログ版では、お世話になっているNordica Skiはじめいくつかのブランドのスキーをコメントを担当させて頂くまでになりました



と、冒頭より生意気申し上げましたが、ネット上の謎のプレビューよりは確信的な情報を提案させて頂いてますので、参考にしていただければ幸いです






まずは今回のトリップに携行しているスキーについて


僕は長年ツインチップスキー(前後対称のフリースタイル用スキー)に乗っているので、今回の旅で携行している2本はどっちもツインチップスキーです



1本はバックカントリーとパウダーを想定したツアービンディング搭載のファットスキー(センター113mm)
その名もHelldorado

かなりセンターよりからライズしている絶妙なロッカーを採用したことによりスピードを殺さずに高い浮力を得られるパウダー用名機 Patronという機種がありますが
そのPatronにもう1枚メタルを入れてさらに剛性を上げて強化したハイエンドモデルがこのHelldorado




もう1本はゲレンデフリーランとパークを想定したオールラウンドスキー(センター99mm)
こちらはSoul Rider

パークから膝パウまで1本で対応できる使い勝手の良さと、ゲレンデクルーズでも高い操作性と信じられないほどのエッジグリップが自慢の優等生




どちらもアメリカ始め多くの国で多くの賞を受賞している名機であり、ノルディカが長年リリースし続ける自信作です


海外に携行するのは本数が限られるため、あらゆるシチュエーションを想定して、この2本を選びました




ただし、携行本数が限られなければ、このセットアップは実はあまりオススメしません

(板を何本も用意出来ること、ゲレンデも滑る山専でないことを仮定しますが)







理想は。。。

①アルパインビンディング × ファットスキー・・・パウダー用

②ツアービンディング × セミファットスキー・・・バックカントリー用

③パークスキー、もしくはデモ板・・・ゲレンデ用


持ち始めたらキリがありませんが、ひとまずなんでも楽しむのを前提とするとこの3台かと思います







①アルパインビンディング × ファットスキー・・・パウダー用  について


家でその日の朝に板を選んだうえで滑りに向かえる状況や、車で何本も持ち歩ける状況だったとしたら、パウダーに特化したファットスキーはアルパインビンディング(固定された通常のビンディング)搭載が一番好ましいと実感しています


そしてツアービンディングを搭載したバックカントリー専用スキー(②)を別に用意します



理由は簡単です

ツアービンディングは重いうえ、構造上どうしてもグラついて操作感が鈍るから

ファットスキーは、太くて重く、さらにエッジの掛かりが悪いので、登る上でメリットがないから



実は、ファットスキー×ツアービンディングのセットは、上記デメリットがより顕著に現れるセットだったのです


近年のツアービンディングはかなり改善されていますが、それでもどうしても滑りに影響は出ます

これは僕だけの印象でなく、あらゆるプロライダーが言う内容なので間違いありません





パウダーとバックカントリーは、ゲレンデスキーヤーから見て状況が似ているという印象から、ファットスキーにツアービンディングを載せる人が少なくありませんが、正確にはパウダーはリフトで滑るもの割り切った方が思い切りパウダーを楽しめます

そもそも山専でなければ、よほどのことがない限り、フカフカのドパウの時に歩いて登ろうなんてことにはなりません

リフトが間違いなく効率的で最高に楽しいです





②ツアービンディング × セミファットスキー・・・バックカントリー用   について



リフトの範囲にパウダーが無くなった時や、春先に人が滑っていない斜面を狙いたくなった時に初めてバックカントリーに出かけるものと考えると、実はファットスキーほどの太さは不要なのです

しかもゲレンデに降ったとはいえ、同じ日のバックカントリーがオープンのパウダーなんて保証は一切ありません

バックカントリーでは、想定外のアイスバーンや風で波打った雪面が存在します

整地されていないタイトなツリーをヨジヨジ歩き降りることも多々あります


そうなると、太すぎる板ではうまく滑れません



つまりツアリングやバックカントリーは、パウダーコンディションとは限らないし、滑る時間より歩く時間の方がはるかに長いので、ファットスキーではなく専用の板を用意することをオススメします



ではバックカントリー専用の板とは

僕のオススメはずばりセンター幅90〜100mm程度の軽めのセミファットスキーです

ほんの少しのダウンヒルよりも、長時間を費やすハイクに向けたセットアップを考えたほうが吉なのです



僕が使用するのは、滑りも逞しいEnforcer

そして登りの軽さを追求する方にオススメするのはNRGYシリーズです


お気づきかと思いますが、実はシールの張り付き面積を考えると、バックカントリー専用の板はツインチップじゃない方がグリップがいいです



この2本もリンクを見ていただくと、あらゆる賞を総なめしていることがわかります

日本での認知度以上に、ノルディカのフリースキーは海外では評価が高いです














続いてビンディングについて


今では多くの種類のビンディングが市場に存在しますが、僕はバックカントリー専用スキーにもテックビンディングは使っていません

理由はジャンプなどのフリースタイルな動きに不安が残るから
(とはいえかなり剛性が高くなっているそうです)


ただしテックはメチャクチャ軽いので、これについては各々の趣向と参照してください

登り専用と割り切るなら、テックはかなり有効です


ゲレンデスキーから始めた人は、ブーツの買い替えも必要なので、そこは注意してください


アメリカにアルパインブーツをテックに加工してくれる業者がありますが、英語でのやり取りが苦手な場合は買い替えになります





ツアービンディングも幾つか使用しましたが、僕はHelldoradoにはDUKEを採用しています

かなり硬くて安定感のあるHelldoradoのような板に中途半端なツアービンディングを載せると、エッジコンタクトでビンディングが歪みます

硬い雪面ではより明確にビンディングがズレます

感覚でわかるくらい違います

なので、ガッチリ感が一番あるDUKEを選びました

滑りは問題ありません

ただし、本当に重いです

なので、繰り返しになりますが、携行本数が限られなければ、このセットアップは実はあまりオススメしません



操作感でいうと、チロリアのAAAdorenalinが良いかと思います

厚底靴みたいな感覚が薄く、ワンアクションでヒールフリーにできるからです

ただし再びヒールを固定する際に、ビンディングに雪が挟まって、結局脱いで雪を剥ぐ必要があるのが難点です

あと100mmを超える太い板や、硬い板に載せると歪みが出やすいので、セットするのはやさしめの板が良いかと思います

バックカントリー専用板なんかにはモッテコイです



以上、条件は多々ありますが、板を数本持てること、そして山専でないことを前提に自分の理想のセット



そしてその理由を挙げました

参照していただければ幸いです












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