2016年4月29日金曜日

本場のディスニーから一路南カリフォルニア、思いつきでメキシコへ!

【2/16 TUE】

さて、嫁孝行DAYの始まりだ

カリフォルニア州アナハイムといえば、多少アメリカに詳しい人ならピンと来るだろう

本場のディスニーランドである




Disney Land California


実は昨夜のうちに周りのショップ街、日本でいうところのイクスピアリを覗き、ウォーミングアップは済ませてあった

ホテルはディズニーランドまで徒歩圏内なので、朝からパンケーキを焼き、サンドイッチを弁当にし、9時のオープンに駆けつける




僕は特にウォルト・ディズニー氏にお世話になったことはなく、小学校の修学旅行と過去のデートで数回行ったことがある程度の筋金入りのにわかファン

かたや妻はといえば、子供の頃から足繁くシンデレラ城を訪ねている信者だ

妻の今日のモチベーションは極めて高い



かといって僕もこういう時にドライになるのは嫌なので、テーマパークに行く時にはにわかなりに精一杯楽しむことにしている

知ったかぶりをせず、かといって冷めもせず、妻の興味アンテナに従いながらテンションを保って素直に着いていく

これを同行者としてのマナーと心得ている

むしろより良い楽しみ方があったら是非教えていただきたい

コッソリと



カリフォルニアのキッズに混ざりオッサンがひと際目を輝かせながらゲートをくぐる

汽車と並んでオシャレな石畳の街並みを歩くと見えてきた

お城だ




にわかオッサンにとっても胸躍る瞬間である

根っからの信者の心境はいかほどか



このお城、実は浦安城よりもやや小ぶりである

そう、これは眠れる森の美女のお城なのだ

僕まで眠くならないことを祈りながら、お城を眺める



その心配とは裏腹、カリフォリニア・ディズ二ーランドでの1日は思いの外アッと言うまで、楽しかった

おそらく時間を早める魔法にかかったのだろう

今年ちょど60周年記念らしく、アニバーサリーイベントに加え、スターウォーズアレンジも多く、一様に盛り上がっていた



謎のブルーマンと


テーマパークとしての完成度は浦安がピカイチだが、カリフォルニアの方が断然楽しかった

ひとまず浦安よりも空いている印象

ファストパスをうまく利用すればくるくると乗り物に乗れる

待ち疲れと言うより乗り疲れで気分が良かった

そして乗り物がやや過激、というか手加減なし

加えて、浦安よりも人種が雑多で、待合の列で前後の人と話しているだけでも楽しい

日本人よりもノリが良いので、アトラクションでもやたらリアクションが良い

乗り物もさることながら、参加型アトラクションなんかに同行したら、とにかく叫んでリアクションする

みんな人生を楽しんでいる

それをみんなと一緒に騒ぐだけでも十分楽しい


ジャスミンの色気には大人も魔法にかかる


そして特筆すべきは障害者や年配の方々に優しいところ

こうした社会的弱者には優先搭乗システムがあるのだ

これは日本社会が最も見習わなくてはならない点だろう

そのためか、浦安よりも障害者や年配の方が多かった

60周年ライトアップを特等席で眺められた



夜のパレードとプロジェクションマッピング、さらには花火まで楽しみ、気づけば閉園時間

実に13時間を過ごした

こんな1日も悪くない

魔法とは素敵なものだ




走行距離 0km (初!)
8日間の累計走行距離 4100km





【2/17  WED】

野獣の城を横目に眺めながらカリフォルニアビーチを目指す

僕は過去にこのビーチに何度かサーフトリップに訪れており、その魅力には首ったけである

それを妻に味合わせたかった



まずはサーフィンの国際大会も行われるハティントン・ビーチへ

昨年、大原洋人くんがUSオープンで見事優勝し歴史的快挙を成し遂げた場所

そして今や世界トップクラス、CTサーファーであるカノア五十嵐のホームブレイクといえば伝わりが良いか

この日は残念ながら曇っており、風も肌寒く、コンディションは良くない

ハティントン・ピアを眺める





















イチオシとのことだったので、JUNさんがかつて住んでいた街サンディエゴまで南下することにした

ハティントンからハイウェイで2時間くらいか


カリフォルニア南部に向かうにつれて増えるスペイン語の看板を見て思いつく




・・・そうだ、メキシコ行こう!

某鉄道会社のCMでお馴染みのフレーズが頭をよぎる

すぐにWi-Fiを探し、すぐに可能性を調べる

本当に行けるかどうか、治安状況、アクセス、所要時間も含めて瞬時に判断する


情報をまとめると以下の通り

サンディエゴのダウンタウンから国境までは30分程度

徒歩でも車でも越境可能

麻薬密輸マフィアがアメリカへの密輸ビジネスをするため、国境付近は犯罪組織が多く、治安が特に悪い

マフィア組織間の抗争も多発している

ただ、治安当局による組織の撲滅運動が奏功し、抗争は7年前に全面的に終結して治安回復に向かっている

我々にとっては頼みの警察は、法律よりも自分の利害で行動するため、悪と共謀していることもあるので信用してはいけない

現在、国境の街の殺人は年間約450件まで激減(!?)した

夜間の一人歩き厳禁

メキシコ入国はほぼスルー、パスポートチェックすらしないのでパスポートの持参忘れ要注意

ただしアメリカ再入国は審査が厳しく、時間がかかる

メキシコからの難民流入を避けるため、アメリカ国民以外は再出国の証明ができないとアメリカ入国が認められないことがある

サンディエゴでもメキシコ文化や食事を楽しめるので、ローカルはわざわざ治安の悪いメキシコには行かない

越境しているのはメキシコ人労働者のアメリカ通勤ばかり

つまり通勤ラッシュ時はイミグレーションが混む




ふむふむ、国境を越えると無法地帯な訳だ


ただ我々は幸いにも二人、そしてまだ日は暮れていない

行きましょう

こんな機会、そうそうない


昼寝から覚めた妻にメキシコ行きを伝え、心身ともに目を覚まさせる

いらぬ犯罪に巻き込まれるのを避けるべく、妻に肌の露出を控えさせ地味色を着せる

アメリカ再入国失敗を避けるべく、アメリカ発日本帰国便のチケット詳細をネットからダウンロードする

サンディエゴ側に車を停め、パスポートを携行し、いざ出国だ


歩いて国境を渡るなんて初めての経験である

メキシコへは本当に簡単に入れた

回転鉄格子1枚で隔てられているのみ

おそらく富士急遊園地の入園よりもスムーズだ

ただし、越境トラブル予防のためメキシコ入国スタンプをパスポートに押印してもらうよう頼む

メキシコ税関 国境はこの先の扉一枚のみ


いざ入国すると、すぐに環境が変わったのがわかる

無法地帯を目の当たりにし少し不安になるが、想像ほど荒れていない

途上国の風景といった感じだ

ヤジや物乞いを交わしてレボリューションと呼ばれるダウンタウンを目指す



サンディエゴ側にいた時から付近に英語を話せる人が少なかったが、メキシコに入国するとさらに減る

アメリカまで数十メートルの場所なのに



逆に僕はスペイン語はさっぱり。。。

使える単語はといえば「オラ」「ハポン」

孫悟空よりも頭が悪そうではないか




あまりに英語が伝わらないことに驚きながらそれでも歩いていると、国境近くのロータリーでタクシーが声を掛けてきた

英語だ

よし、彼に頼もう

ダウンタウンまで乗せてもらう

価格は交渉のすえ$4で済んだが、タクシーの悪い噂は世界共通で存在する

とにかく防犯に気をつかい、付近を見渡しながら乗る



ダウンタウンまではすぐだった

帰りのタクシードライバーが英語を話せなくては困るので、そのドライバーに『国境まで行ってくれ』というスペイン語を確認しておく

タクシーを降りると雑踏だ



DownTown Tifana



車が行き交う音、響くクラクション、人の喧騒、ホコリ臭さ

看板は読めないし人の会話も聞き取れない

アジア人も欧米人もいない

どこかマニラかクアラルンプールか、アジアの繁華街にでもいるかのようだった

ただし周りにいるのはもれなくヒスパニック

不慣れな外国にいることを実感する



ペイントされたメキシコロバ





僕はこういう見知らぬ土地感が大好きなので、ワクワクしてきた

早速いくつかブロックを歩いて、めぼしいメキシコ料理屋に入る

驚くくらい英語が通じない

指とジェスチャーを交えて注文する



タコスを頼み、待っている間に用事を済ますためWI-FIを探す

ただ、ダウンタウンにいるはずなのに一切見つからない

探せないまま付近を3周くらい探しただろうか

やけに感じる視線により、ふと自分が、派手なラスタカラーのパンツとラスタカラーのキャップを被っていることに気づく


そうか、現地ヒスパニックの視線を集めていた理由は、自分がアジア人だからなだけでなく、格好が派手だったのもあったのか


あんなに妻に地味色を勧めたのに、まさか自分がこんなにアホな格好で無法地帯に飛び込むなんて



急にレストランに残した妻が心配になり、結局WI-FIを探せぬまま戻った



すでにタコスは出来上がり、そのソースや野菜と同じように色鮮やかな服装をした場違いな僕を待っていた

本場のタコスは確かに美味い

美味いが、アメリカで食べたメキシカンとさほどの大差はなかった

本物のタコス




メキシコの通貨ペソを持たぬ我々は、アメリカドルで支払いを済ませ、再び通りに出る

先ほど付近をかなり歩いたおかげで、見所を妻に案内できるほどになっていた



路上でバンジョーを鳴らしトンガリハットで客引きをするオジさん

陽気な声で歌いながら開店準備をするアンちゃん

至るところからサルサの香りが立ち込め、調理の湯気が上がり、夕飯の支度が始まっている

あたりは夕闇に包まれた



ティファナ



細い路地には、先ほどまでは見当たらなかった柄の悪そうな連中がいる

アジアの都市なら軽犯罪は多いものの凶悪犯罪は少ない



ただしここは不慣れな中米

そしてその中米のなかでも名の通った犯罪都市である

どうも雰囲気が一変している

アジアのそれとは全く違う緊張感だ

長居は無用だった



流しのタクシーを拾い、車内の安全を確認し、スペイン語で国境行きを伝えて価格交渉をする

このドライバーは案の定、英語が話せなかった

スペイン語を聞いておいたのは良い判断だった



アメリカ国境の税関ではかなり待たされた

オフィサーの数が少ないのもあるが、とにかく入国者が多い

入国条件を満たせず、交渉になって座り込んでいる人もいる

国境の物乞い 白線が国境にあたる


2時間くらい経っただろうか

僕らはようやく治安のもとに帰した



走行距離259km
9日間の累計走行距離4339km




【2/18  TUE】

サンディエゴの街をドライブする

オールドタウンと呼ばれる一帯には、メキシコよりメキシコっぽい、我々がイメージするそのままのメキシコ風の綺麗な建物が並ぶ


OldTown @SanDiego



メキシコ風の教会


確かにローカルの言うように、わざわざ汚くて危ない場所に時間をかけていく必要はない

ただ、メキシコに入国したことに意味があり、あの異国感がたまらなかったわけで、妻は置いといて僕は満足している


そして改めて治安がいかに生活に不可欠なものか

平和がいかに貴重でありがたいものかを痛感する



穏やかな生活は当たり前ではない

終戦後から数えて2世代ほどまわり、我々の世代は平和ボケと呼ばれて久しいが、人は平和を当たり前と思ってしまうと、その閉塞感からつまらぬことを考えるようになるという


貧困が招く犯罪とは異質で、さらにくだらないものだと僕は思う

不謹慎な発言だが、誤解を恐れずに言えば、そういうことを実感できる旅はやはり最高だ



若い世代よ

スマホのゲームなんかに時間と金を食いつぶされてないで、旅に出たほうがいい

自分の恵まれた環境を、そのありがたさを見に行ったほうがいい

そしてその環境を与えてくれる先祖から親まで、みんなに感謝しよう





しかしサンディエゴのビーチは平和そのものである

ビーチを散策し、自転車を借りて海風を味わう

Cycling @Beach






On the pear


こんな日常に感謝するほかない

日本もアメリカも恵まれている

繰り返すが、これは当たり前でなはい

平和が織りなす奇跡なのだ





その後、JUNさんのお勧めでサンディエゴのラホヤ(La Joya)という高級住宅街を訪ねる

ここの家並みは本当にキレイだ



ただ、目的は家を眺めることではない

海に寝そべる野生のアザラシに会いに行くことだ



実際に会うまではアザラシがこんなところにいるのか半信半疑だったが、ビーチを覗くと本当にいた

しかもかなりの数だ


ラホヤのアザラシ



住宅街の目の前に生息するなんて大した度胸だ

いや、環境が素晴らしいのか


保護されているためか、人を恐れない


サンディエゴはメキシコ文化の混ざった独特な街で、時間の流れも気候も穏やか

どこを見ても本当にキレイで楽しませてもらった

僕たちはまた来たいなんてことを話しながら、オススメしてくれたJUNさんに感謝しつつ、夕焼けの中をロサンゼルスへ向けて北上した


ハティントンビーチの夕焼け


走行距離313km
10日間の累計走行距離4652km


TKY






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