【9/19 MON】
早朝4:30にカンクンのホテルをチェックアウト
寝不足だ。。。
レンタカーで空港へ
昨日から借り、そのまま乗捨てする楽チンプランとすることにした
夜中に雨が降り、水たまりばかりのハイウェイを、寝ぼけた顔で運転する
するとバックミラーにサイレンが瞬き、後ろに着けてきたと思ったら、停車を促される
ん?
俺か???
スピード違反らしい
実は昨晩のマヤ文明の遺跡の帰りにも交通違反疑惑で警察に捕まったので、取り締まりを警戒して制限速度は守っていたはずだった
昨晩捕まった原因は信号無視だとか
複雑な交差点で、止まっていた際に信号がどこを指しているのかイマイチわからなかったうえ、後続が急かすので、やむなく進んだ途端捕まった
どうも納得いかないと思っていたところ
免許証は没収、明日警察署で$150罰金で免許証を返す
今この場で即金で罰金を支払えば、$100で許してやる
と脅してきた
明日のほうが高くなるの??
と疑問を抱く
常識でいうと、保釈金で分かるとおり、早期解決のほうが支払いは高い
そしてあまりに高額な請求に驚き反論する
$5しか現金を持っていなかったので支払えない旨を伝えると答えはNO
しかもカード支払いは受け付けないという
(ちなみにアメリカの罰金はカードでオンライン決済)
明日は朝からフライトなので免許証没収だけは困る
焦りながらも交渉を続け、なんとかしてくれと頼む
すると警察は解決策を示すどころか、$40でどうだと割引してきた
その瞬間にピンときた
これはボッタクリだ
警察が立場を濫用したボッタクリをしているのだ
本来の考え方でいうと法律で決まった罰金をイチ警察官が割引するなんてありえないからだ
ただ、途上国の中には、警察や政府が腐敗していることがあり、金のために法律を無視して動く、あるいは立場を利用して金を巻き上げる、なんてことは珍しくない
インドネシアで盛んに行なわれている、観光客相手の警察の小遣い稼ぎと同じだ
だから明日の警察署での罰金支払いの方が高く、より即金で済ませたくなるやり方なのだ
ボッタクリに違いない
そこで僕は、この警察には、実は今回の違反の取引を明日まで長引かせる気はないと踏み、$5と空の財布を見せて
これしかないんだと伝えた
そして、これでダメならもう免許証も持って行いけと
すると警察はどんどん値下げして、なんとか現金を巻き上げようとした
さらに、奥さんは持っていないのか?
バッグに入ってないのか?
と必死にお金を求めた
ただ、ないものはない
僕の考え通り、明日に持ち越すことはせず、呆れた表情で$5だけ持って立ち去った
話は逸れたが、今日のスピード違反もその類と踏んだ
いかんせん、同じスピードで走っていたのは僕だけではない
そして僕は速度標識を意識していた
だからお金を巻き上げるために、レンタカーと判断するなり制止したのだろう
深夜早朝だからやりたい放題なのかもしれない
今回は$250(!)をふっかけてきた
これまで多くの国で交通違反を繰り返してきた僕だが、そんな高額な違反金請求はあまり例がない
メキシコの物価でその額は異常だ
おそらく早朝フライトの我々なら、その額でも焦って支払うと思っているのだ
冷静に鼻で笑うかのように、そんなお金持ってないよと伝える
しばらくしてこちらの読み通り$150に割引がかかる
だから持ってないってと伝える
それよりフライトがあるから早く行かせてくれと訴える
昨晩の信号無視疑惑で財布の残高$5巻き上げられたせいで、今回は小銭しか財布になかった
(名誉のために弁明するならば、もちろんバッグには$200程度隠してある)
さらに割引がかかり、妻は持っていないのかと聞かれ、必死にお金を求められるが、ないものはないと言いながら小銭だけをジャラジャラと差し出す
すると今回は小銭すら受け取らずイラつきながら立ち去った
これが、金のためだけに仕事するメキシコ警察の現実だ
金が動けばマフィアにさえ肩入れするとは有名な話だ
ただし、この一件で時間を取られ、フライトにギリギリになってしまった。。。
寝不足のせいでフライト中の記憶はないが、到着するとキューバだった
独立後アメリカと国交を正常化したばかりで外資企業が少なく、昔のまま保存された街が残ると聞く
今行かなければ二度と古き良き街並みが見られないとのことだった
わかりやすく言えば鎖国明けの日本と同じだ
タイミングは今しかないので、カリブ海諸国トリップのついでに寄ってみることにした
未開発な環境は、同時にWi-Fiがほとんどなく、連絡は途絶える
そして空港を降りても建物内には本当に何もなかった
首都の国際空港とは思えぬ閑散ぶりだった
日本でいうと地方の競艇場にありそうなボロボロのジュース売り場と、やたら愛想の悪いインフォメーション、そして異常に仕事の遅い両替所くらいしか目につかない
たまにロータリーを走るクラシックカーは噂通りの歴史感だが、それ以前に情報がなさすぎて途方に暮れる
少し前に書いたが、日本人の旅はガイドブックや情報サイトに頼りっぱなしで現地でのコミュニケーションが不足していると感じているので、あえてガイドブックなどは持ち込んでいない
ただ、現地に来ても情報がないのは初めてだ。。。笑
タクシーが声をかけてくるが、ハバナの中心地まで$25
キューバ国民の平均月収の半分を意味するその額は、どうにも高く思えたので、カンクン同様バスで移動することに
まずは空港からローカルバスの乗り場まで向かう
バス停までは約3kmあり、ターミナルの巡回バスで向かうとの情報を掴む
バスを待って40分待ちぼうけ
すると人をパンパンに乗せた巡回バスがやってきた
僕たちは大きなバックパックを担ぎ忍び込む
最初乗客は、その大きなバッグに迷惑そうにしていたが、それでもバッグの置き場を作ってくれたり降りる場所を教えてくれたりした
みな噂通り優しい
そしてターミナル2のバス停で巡回バスを降り、ハバナ中心地へ向かうローカルバス乗り場まで約10分歩く
バックパックを背負っているうえ、暑さで汗がしたたる
歩いている間一切案内の標識はない
その都度、そのあたりにいるオジさんたちに話しかけて情報を得る
あまりに不案内なのは困るが、それでもスペイン語が使えず英語で話しかけてくる変な東洋人にさえ、みな優しく道案内をしてくれる
ガタガタと揺れながらローカルバスはやってきた
案の定人でパンパンだ
しかし相変わらず僕らの大きなバッグの置き場を作ってくれる
そして急なバスの揺れによろめけば、手を差し伸べてくれる
老人が乗ってくれば席を譲るし、女性には優しい
ここには富はないが、本来人として持つべき優しさやモラルは溢れていた
自分が主役という思想ばかりの諸外国にいて、こんな光景を目の当たりにするとは思わなかった
キューバが社会主義国家であるのは有名だが、その社会主義には賛否あり、経済的には成長が見込めずデメリットである
しかし、弱いものを助け合うという思想については、社会主義の、間違いなくメリットの部分だろう
この姿勢は資本主義の陰でモラルが欠如した日本国民が最も真似すべきところだ
バスはこまめに停車を繰り返し、ハバナ中心地へ着く頃には1時間ほどが経っていた
街は遺跡のような建物でいっぱいだ
ただし、空気感はマニラやクアラルンプールやジャカルタといった熱帯地方のアジアの大都市と大差ない
熱帯の途上国の都市はだいたい似てくるもののようだ
今回はAir bnb で民泊を選んだ
キューバではホテルの宿泊料金は現実離れしていて(例:一泊7万円)、CASAと呼ばれる政府公認のホームステイ先に身を寄せるのが一般的とのことだった
滞在先があるはずの通りに出ると、なかなかのブラックストリートぶり
僕はこうしたゲットーの現実を眺めるのは嫌いじゃないが、嫁は苦手だ
到着時間も伝えずに適当に着いたのに、建物の前にはオーナーの主人が出迎えてくれた
名をアレクサンダーといい、その名に違わずスキンヘッドの強面だが、それでも常に優しい笑顔と小さな声で話しかけてくれる
部屋は薄暗いが、それでも想像よりも綺麗で快適
寝不足かつ汗だくで埃だらけの道を歩いてきた僕たちは、思わずゴロンと横になり、気づけば夕方まで爆睡してしまった
陽が傾いた頃ようやく起きた僕たちは、お腹を空かせ寝ぼけたまま、家からほど近い海へ向かってフラフラ歩く
するとビール片手に大柄な男が英語で話しかけてきた
英語を話せるキューバ人は少ないので、思わず色々尋ねた
するとどうやらレストランを紹介してくれるらしい
??
どうも一緒に連れてってくれるらしい
キューバ人はどこまで親切なんだ
??
レストランの中まで入ってきた
??
席に着いた
??
ビールを頼んだ
ボッタクリガイド |
どういう展開なのか困惑していると、$10相当のコミッションを要求してきた
俺はガイドなんだと今更言う
寝ぼけ頭に英語を話せるヤツが来て、油断したらコレか
一気に観光地化が進むと、原始的かつ汚い方法でお金を巻き上げるこうした輩が出てくる
キューバの表裏を1日で見た気がした
それでも味はそこそこ美味しい |
違った目線と独特の感性でオモシロいです
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